2020年12月17日
vol.876
つばめ学院の関口です。
ここ最近、生徒に言う機会が多いお話を書こうと思います。
基本的で大切な事なんで、現場では何度でも粘り強く話す必要があります。
きたない字では結果は出ない
「字がきたない子」っていますよね。
もしかすると、このブログを読んでくださっている方の中にもそんなお悩みをお持ちの方がいるかもしれません。
結論から書けば「字がきたない」ままで試験の結果が良くなることはありません。
もちろん可能性がゼロとは言いませんが、かなりの確率で上がりません。
僕らにとって大切なことは「いかに確実に成果を出すか」ということであって、「ワンチャン」に期待することではありません。
レアケースが大好きな中学生が、
「でも俺の先輩の友達が・・・」とか言い出すようであれば、
「そんなに低い可能性に賭けたいなら、一攫千金狙って一生宝くじでも買ってろ」と私は言ってしまいます。
ちゃんと説明します
ややキツイ言葉からスタートしてしまいましたが、結論はしっかりお伝えできたのではないかと思います。
とは言え、結論が分かっても納得してくれないのが中学生です。
納得のいくように説明する必要があります。
「なぜ字を丁寧に書かなければならないのか」について。です。
当然ながら、多くの「字がきたない子」は試験の本番で読めないような字を書いて良いとは思っていません。
「読めないから☓」とされしまうからです。
「字がきたない子」のほとんどはこう考えています。
「人が読む時の字は丁寧に書くけど、普段はきたなくても良くね。だって自分しか見ないし。」
この考えがすでに「負ける思考」なんです。
「気をつければ丁寧に書ける」というのは、裏を返せば「油断すると読めない字を書く」という事です。
部活で考えれば簡単です。
「気をつけないとドリブル失敗する奴」を試合に出すか?
「集中すればサープがコートに入る奴」が駆け引きできるか?
「頑張れば譜面を間違えずに演奏できる奴」が相手の感情にうったえる演奏できんの?
本番では集中して全力でコトに当たります。
テストも同じです。
時間の全てを使い、全力で集中して問題に取り組んで初めて点数が上がります。
「字を丁寧に書く」なんて事に気持ちの何割かを割いた残りで問題を解けば、実力の全てを使えず終わることは明白です。
そもそも。
そんな「片手間で勝てる」ほど学力に余裕があるんだっけ?ということです。
「字を丁寧に書く」という事は「普段」が大切なんです。
「なんでもない時」に「自分ひとり」で「無意識」で書く字が大切なんです。
なぜなら、全力で問題を解いて、残り時間3分で解けた(思い出した)解答を書くのは「その字」ですから。
そして、
「きたなくて読めない」と言われる可能性があるのも「その字」なんです。
おっきなカミナリ
実はつい先日。。。
中3の受験生向けの「入試特訓」で私は大きなカミナリを落としました。
最後にその時のお話も書いておきます。
つばめ学院の入試特訓は「入試の練習」です。
朝の開始時間に集合することも、休憩時間を過ごすことも、全てを含めた「練習」です。
アシスタントの先生が採点した答案用紙を見たところ、私が驚いた事が起きました。
中3の受験生達の中で、さすがに答案用紙に書く字が読めないようなものである子はいません。
そんな字を書こうものなら、私の顔が別の人になることくらいは理解しています。
もちろん、その「なぜ」も理解してくれています。
先日の入試特訓で起きた「事件」は、解答欄から解答がはみ出していた事なんです。
「少し出てしまった」というレベルではなく、確実に2文字以上は欄外に書いてありました。
解答欄に十分なスペースがあるにもかかわらず、です。
解答欄から出た答えは採点の対象になりません。
極論を言えば、採点者は解答欄の中だけを見て採点をすれば良いのが「試験の常識」です。
その生徒に歩み寄ると、すでに「怒りオーラ」を感じ取ってくれました。
「俺が何に対して文句言おうとしてるか分かるか?」
そう言って答案用紙を渡しても本人は全くどこに問題があるのか分かりません。
そう。本人は分かっていないんです。
これが問題の本質です。言われるまで間違いに気づかないという事は、放っておくと確実にどこかで「やらかす」のです。
きっちりとカミナリを落としました。
これも気分で怒ったわけではありません。
これからの残り期間で、この子には繰り返し思い出してもらわないといけないんです。
問題集の解答欄を見て。
北辰テストの解答欄を見て。
その都度、その都度、思い出してもらいたいんです。
「解答は解答欄の中に書かないと」の意識を。
そのためには、私は思い切り怒って、その子の意識に印象をしっかり残すこともやっていく塾人でありたいと思っています。
お子さんは日頃丁寧に字を書いていますか。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。