ラジオに出演させて頂きました!

2021年2月16日

vol.881

 

つばめ学院の関口です。

 

実は先日、1月の下旬にクローバーメディアさんのラジオ番組に出演をさせて頂きました。

今日のブログでは、その時にお話した内容のうち、特に関心を持って頂いたことについてお伝え致します。

 

 

夢の仮止め

ラジオでは「夢の仮止め」というお話をさせて頂きました。

この言葉は私のオリジナルではないのですが、とても良い言葉なのでいろいろな場面で使わせて頂いています。

 

生徒たちの「夢」を「仮止め」することがとても大切だと思っています。

子どもたちによく「将来の夢は?」と聞いても、「特にない」と返されてしまうことはありませんか?

そんな時に、「じゃあ、お前は○○になれ」というお話をして欲しいんです。

 

私も塾生によくやっています。相手が中1であっても、

「志望校はどこにする?」

「いや、、、まだ志望校とか決めてないです。」

「じゃ、浦和高校ね。」

という感じです。

 

 

「仮止め」は「エール」になる

もちろん「仮止め」ですから、押し付けにはなりません。し、しません。

 

浦和高校という名前を聞いて、驚いている生徒には、

「あ、、、もしかして男子校はいや?だったら、大宮の理数でもいいよ。大切な事はさ、浦和高校に合格する学力をしっかりつけて欲しいってことなんだよね」

とお伝えしています。

 

それでも生徒は抵抗することもあります。

「いや、無理ですよ。僕には。」

「え?なんで?なんで無理なの。俺はできると思ってるけど。」

「だって、そんな頭良いわけじゃないし、、、」

「っつーか、いま全力で勉強してるわけじゃないでしょ。全力で勉強した結果として、どこまで自分が伸びるのか、自分でもわかってないでしょ。」

「それはそうですけど、、、」

「俺はわかるよ。君が全力でしっかり頑張ってくれたら、可能性なんていくらでも広がることが。君の先輩たちが俺に教えてくれたからね。」

 

「お前は○○になれ(○○高校に行け)」という言葉は、

もちろん、押し付けになってはいけないのかもしれません。

しかし同時に

「親(先生)は、俺が頑張れば○○になれる(○○高校に行ける)と思ってるんだ」

というメッセージにもなります。

 

夢を言葉にできないのは、もしかすると自信がないだけなのかもしれません。

その時に、

「○○になれ=○○にはなれるぞ」というメッセージがエールに変わる可能性は少なくないんです。

 

「親の期待が重荷になったらどうしよう」

と心配される保護者は多いかと思います。でも安心してください。

お子さんはもっとタフでしたたかです^^

その事を1番ご存知なのは保護者の皆様のはずなんです。

 

 

「会計士になる」と宣言をした女の子

最後に実際のエピソードをご紹介しようと思います。

 

だいぶ前のお話になりますが、

小6の女の子に「将来の夢は?」と聞いたところ、

「公認会計士になることです!」

と即答された事がありました。

 

普通の小学生はそもそも「公認会計士」を知りません。

もちろん、その子のご両親や親族に公認会計士の人がいたわけでもありません。

 

その子に理由を尋ねたところ、その回答がとても興味深かったのです。

その子のお父さんは、ご自身が学生時代に勉強しなかった事で大変に苦労をされた方でした。

大人になってから猛勉強をして、苦労してご自身のキャリアを築き上げられたそうです。

その時の経験から、「我が子にはしっかり勉強をしてもらって、自分のような苦労はしない生き方をしてもらいたい」と思ったそうです。

 

そして、そのお父さんが娘に言ったことは、

「お前は弁護士になれ」

でした。

 

一生懸命に勉強し、最難関と言われる司法試験に合格し、弁護士になる。

そういう道筋を示し、娘に伝えたのです。

 

その娘の回答は「公認会計士」です。

当然ながら質問します。

「え?え?お父さんは、弁護士って言ったんだよね。それがなんで公認会計士なの?」

「あのね。お父さんの言う通りにするのは嫌なの。だから公認会計士。」

「あ、、、うん。半分くらいはわかった。でもさ、お父さんの言いなりにならないなら、公認会計士じゃなくても良いわけだよね。」

「先生、違うよ。私ね。声優とかも面白うそうって思ったりもするのね。でも、お父さんは"弁護士"って言うんだから、同じように難しくって、偉い仕事じゃないと納得しないでしょ!声優は内緒で頑張るの。公認会計士なら弁護士と同じくらい難しいって聞いたし、私は算数得意だから計算とかむいてると思うんだよね♪」

100点満点の答えです。

お子さんは決して「言いなり」になんてなりません。

でもこの娘のように、「お父さんの言葉」がなければ何も調べない子は多いはずなんです。

 

アンチテーゼでもいいんです。

「○○になれ」という言葉のうらに、「お前ならできる」という想いを込めてお子さんに伝えてみてください。

お子さんはきっと、親の期待を上回る(裏切る)応えを見せてくれるはずですから。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。