2021年3月9日
vol.882
つばめ学院の関口です。
中3受験生の全員の進路が決定しました。
今年も受験生はみな必死に頑張り、この1年で大きな成長を果たしてくれました。
受験の結果もしっかりと出してくれました。
特に9月以降の「入試特訓」にフルで参加してくれた10名全員が第一志望に合格することができました。
ひとりひとりが最大限の努力をしてくれた結果だと思います。
学習ガイダンスを実施しました
先日、つばめ学院では「学習ガイダンス」を実施しました。
今日のブログではそのガイダンスでのお話の一部をご紹介します。
「計算ミス」がなぜ起こるのか。
そして、なぜなかなか治らないのか。
その点について、意外な盲点を含めてご説明します。もちろん、その対策までご紹介していきますので、最後までお読み頂ければと思います。
計算ミスの正体を知る
よく「計算ミスが多くて困っています」というご相談を受けます。
生徒本人がこぼすこともあれば、保護者の方からご相談頂くこともあります。
その多くのケースで、
「具体的にはどんな計算ミスが多いですか?」という質問に答えることはできません。
つまり、そもそも「計算ミス」という中で、
九九の計算が苦手なのか、分数の通分で間違えるのか、等式の符号間違いが多いのか、累乗の符号で間違えるのか、、、
「どういうミスが多いのか」を本人が自覚していない事がほとんどです。
これでは、「次回から気をつける」と言ったところで、「何にどう気をつける」のかが本人もわかっていません。
結果として、同じ過ちは繰り返されます。
ミスしない人間はいない
ではどうすれば良いのか?
計算ミスを撲滅するために、「いつも計算が正確な子」は何をしているのか参考にしてみましょう。
よく誤解されている事ですが、「計算が正確な子」は「ミスをしない子」ではありません。
どんなに数学が得意な子でも「計算ミス」をするんです。
ただし、数学が得意な子は、「計算ミスに気づく」ことが圧倒的にうまいのです。
「計算ミス」は発生していても、試験時間内に本人が気づき、修正します。
結果として「テスト結果」には「計算ミス」が残ることがありません。
そもそもの考え方を変えた方が良いのです。
「計算ミスをしない」のではなく、「計算ミスをしても気づく」ための練習を日頃からやっておくことが重要です。
そして「気づく」ための最強の道具が「途中式」です。
よく「途中式」を正確に計算するための道具だと勘違いして、「途中式がなくても正確にできるから」と言う子がいます。
これは大きな間違いです。
「途中式」は「どんな間違いをしたのかを知る」ための道具であり、「いました計算のミスを探る道具」です。
途中式を書いていない子に、「なんでこの計算を間違えたの?」と聞いて正確に答えられる子は皆無です。
なぜなら、本人もどういう経過を経て計算したのかなんて覚えていないからです。
計算が得意な子は、「自分の思考のくせ」について実によく知っています。
言語化できない部分も含めて、いろいろなところにチェックポイントを設けて、計算ミスが発生した都度潰してしまいます。
具体的には、、、
・累乗が多い場合には符号だけでもチェック
・方程式は得た解答を与式に戻す
・関数の式が出たら通る点を代入する
・角度の問題では出た答えと見た目を比較(鈍角か鋭角か)
etc...
「計算ミスをなくす」という事は決して、「ゆっくり計算する」という事でもなく「何度も再計算する」ことでもありません。
日々の学習の中で「自分の癖を知り」、「細かくチェックポイント(途中式)を刻む」ことで、効率よくミスを潰すことを練習していくことです。
計算ミスは、闇雲に計算量をこなしてもなくなりませんし、意識だけでもなくすことはできません。
具体的かつ効率的な日々の演習こそが重要です。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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