塾長が我が子にやらせていること

2021-04-04

vol.884

 

つばめ学院の関口です。

 

新年度の春期講習も無事に終わり、あとは予備日を残すのみとなりました。

水曜日からはいよいよ新年度の通常授業がスタートします。

 

今日は「塾の先生」とはちょっと違った観点で書いてみようと思います。

私には中学生の息子がいるのですが、「塾の先生」が自分の息子にやっている「これでは」というお話を書こうと思います。

 

 

勉強はあまり教えていない

「やっていること」の前に「やっていないこと」をまず書いてみます。

よく誤解されがちなんですが、私が自宅で子どもの勉強を見ることはほとんどありません。

良いことかどうかは分からないのですが、子どもが勉強するような時間に自宅にいることがほとんどないからです。

 

「塾長の息子ならいつでも勉強を聞ける」と思われがちですが、私が「そもそも家にいない」ので教えられません。。。

結局は息子も塾で教えているので、塾に通ってくれている生徒と「教える時間」は変わりません。

 

お金を頂いている分だけ、生徒の方は丁寧な説明を受けられているはずです。

 

 

親として

とは言え、私が親として子どもの「勉強」を軽視しているわけではないです。

塾の先生なんで、普通以上に「勉強」への想いは強いと思います。

 

そのあたりの「想い」と「教える時間」には相関がないというだけです。

 

私が親として「これだけは」と思っているものが、実は検定なんです。

英検、漢検、数検

それぞれ年に3回実施され、いずれもつばめ学院では準会場受検ができます。

毎回、何かを「必ず」受けるようにはさせています。

 

ここで私なりのポイントがあります。「受ける」ことを決めていますがそれ以上は強制していません。

「受けさえすれば良い」という状態です。

あとは本人に任せてしまっています。

もちろん、受かれば嬉しいし、受からなければ嫌な思いをします。

 

ここで良くご相談を受けるのですが、

「うちの子は何でも受けさせると、落ちてもショックを受けないから、お金の無駄だ」

というご意見があります。

 

確かにそういった面がゼロではないですが、やはり誰だって「落ちる」のは嫌だと思います。

どんなに鈍感な子でも、検定の2-3日前には「何か」をやることが圧倒的に多いです。

 

私は準会場の試験官として検定に立ち会いますが、あれだけの緊張感をもって勉強に取り組む機会はなかなか普段の生活ではありません。

正直なところ、「受けるだけ」でも価値はあると思います。

英検のように、母国語でないものを一定時間に集中的に取り組む時間を年に3回確実に持つ子の学習機会は大きいはずなんです。

 

 

注意すべきポイント

年に3回の検定を必ず受けさせる。

それをお子さんに課したとして、一点だけ注意ポイントがあることもお伝えします。

 

「ただ受ける」を防止する方法として、「教材を買って渡す」という事をするべきです。

もちろん本人に買わせても良いと思います。

ただし、「教材をやらせる」ところまでは踏み込む必要はありません。

ただ買っておく。という事です。

 

教材もタダではないです。

もったいないという思いはごもっともです。

ただ、私からは塾で見た生徒の動向を冷静にお伝えしたいと思います。

 

多くの生徒は検定に向けて親が教材を買って「やらせよう」とすると急速にモチベーションが下がります。

そして、「検定を受ける」ということと、「事前に勉強をやらされる」をセットで考えるようになります。

結果として、次回移行の受検を断固として拒否するという姿勢が生まれます。

 

更にもう一点。

検定を受ける生徒のほとんどは、直前になると「何かをやっておくか」という気分になります。

それが一週間前に生じる子もいれば、2,3日前という子もいます。

かなり鈍感な子は、前日になって「やる気分」になるかもしれません。

その「気分が向いた」ときに、手の届く範囲に「教材」があるかないかは決定的に重要です。

教材がない状態では、何をやって良いかわからないので、結局何もせずに終わります。

 

整理します。私がおすすめしたい事は、

・検定は毎回受けさせる

・準備には口出ししない

・教材は必ず渡しておく

です。

 

今日のお話は私が「親として」我が子に実践している事です。

ベースになっているのは、日々の塾生たちの行動という事実なので、納得感もあるのではないでしょうか。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

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