ゲームのように勉強をする

 

2021年5月6日

vol.889

 

つばめ学院の関口です。

 

今年のゴールデンウィークは例年になくしっかりとお休みを取ることができました。

今日からまた元気前回で頑張っていければと思います。

 

今日のブログは、先日の教室での生徒とのやりとりの一部です。

次回の定期試験に向けての面談をしていました。

 

 

なぜかゲームは上手くなる

「先生、俺、いくら勉強してもダメな気がするんだよね、、、」

「そうなんだ。単純に”勉強が足りない”だけはなく、たくさんやってもできるようにならない気がするの?」

「うん。なんか、勉強はね。今でも、全くやってないって感じじゃないけど、なんか結果はイマイチなんだよね。」

 

確かにこういう感覚は中学生には珍しくない事です。

単に「勉強量が足りないだけだ」と言うのも納得感がないので、もう少し別の話を聞いてみることにしました。

 

「そういや、○○(生徒名)はゲーム好きだよな。最近、なにやってるの?」

「最近はマリカ(マリオカート)!」

「そっか。お前のことだから、相当に極めてるんだろうな。マリカはどういうところが面白いの?」

「いや、普通に走るだけじゃなくてさ、隠れた道とかテクニックとか凄いあるんだよ!ユーチューバーとかの見ると、メッチャ凄いんだよ!!」

なにやら目を輝かせて語る姿に、私にも光が見えてきました。

 

 

攻略してる?

「ちょっと○○(生徒名)の苦戦の理由が分かってきたかも。」

「え?先生、マジで?」

「あのさ、お前がマリカーする時って、”次の周はこう走ろう”とか”このジャンプ台は絶対に通る”とか決めてチャレンジしてるよね。」

「そりゃ、そうだよ。そうしないと上手くならないし。」

「じゃあ、逆にだよ。マリカーを何十時間も練習するやつがいたとして。そいつは、毎回、コースの真ん中をトロトロ安全運転してたとしよう。それで上手くなる?」

「ぎゃはは!んなわけねーじゃん!!そんなヤツ、ぜってー上手くならねーよ!」

 

思わず、ニヤリとしてしまいました。

「そのトロトロ運転って、お前の勉強そのものなんじゃない?」

「え?どういうこと?」

「いや、もしお前がだよ。勉強なんて”やりさえすれば”って感覚で勉強してたら、なかなか勉強が上達しないのも当然じゃね?だって、なんのチャレンジもしてないんだから。」

 

日々の勉強にもチャレンジはあります。

いかに早く正確に解くか、いかに早く覚えるか、当たり前の事の中に新発見を見出すか。

そういったチャレンジを繰り返す勉強であれば、みるみる学力は上がります。

ゲームも同じです。

たいした攻略もせずに、漫然とプレーをしたところで、上達は望むことはできません。

そうだとすれば、本質的にはゲームも勉強も変わらないのかもしれません。

 

そして、

攻略しないゲームがつまらないのと同様に、攻略しない勉強もまたつまらなくて当然です。

 

 

「勉強はつまらない」という嘘

「勉強はつまらないけど、ゲームは面白い」

そんな意見もあるかもしれません。

しかし、私はそう思いません。

 

つまらないのは「攻略しない」からです。

「攻略」をすれば、いろいろな発見があり、上達があります。

そして、それが「ハマる」ということにつながるはずなんです。

 

「そんなはずはない」という子には、夢中なってハマってしまった人の話をすれば良いです。

学者や研究者、技術者と言われる人の多くはそうして、「攻略」するうちに、自分の生涯をかけて取り組むほどに夢中になってしまった人達です。

 

「勉強はつまらない」というけれど、

もし本当にそうならば、勉強に夢中になる人達の存在の説明がつきません。

 

もっともシンプルな回答は、

「本当は面白いけれど、その面白さに気づいていないだけ」ではないでしょうか。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

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