この夏の自信

この夏の自信

2021年9月1日

vol.903

 

今年も長い夏期講習が無事に終わりました。

今日のブログではその夏期講習について書いていきます。

 

 

数字は雄弁に語る

今日のブログの画像は、今年の中3受験生の勉強時間を累積したものです。

日々、授業で塾に来るたびに、その日までの勉強時間累計を記録した用紙を提出してもらい、受験生の「全ての勉強時間」を記録しました。

 

7月22日から8月31日までの全ての勉強時間を記した記録用紙は、これから先の受験生を支える強い「お守り」になります。

 

実際の数字を是非見て頂きたいのです。

今年は非常に多くの生徒が300時間の大台を超えました。

この数字は本当に素晴らしいです。

 

言葉で「300時間」と言われても実感がわかないと思いますから、少しだけ補足します。

41日間で300時間を達成するためには、1日の平均で7.3時間が必要です。

「平均で7時間」というのは、ものすごい数字なんです。

仮に、ある日の勉強時間が「5時間」だったとします。5時間だって結構な勉強時間です。

しかし、「平均7時間」からすれば「-2時間」なんです。

翌日に9時間勉強をしないと、マイナスを返せない。

そういう生活を実に41日も続けた結果が「300時間」なんです。

この「凄さ」を分かって頂けましたでしょうか。

(このグラフでは200時間が「少ない」ように見えてしまいますが、200時間の場合でも毎日5時間平均ですから、相当に大変なことです。)

 

 

数字には「硬度」がある

この数字の話しをすると、中1や中2の生徒は驚きつつも、こんなツッコミをしたりします。

 

「その時間、ごまかして出す人はいないの?」

 

確かに勉強時間は自己申告制なので、嘘が絶対にないとは言えません。

とはいえ、この数字は塾に来るたびにチェックされます。

「今日の数字、縦と横の合計が合わないよ」

「昨日は塾で英語と数学の授業があったから、この数字はおかしくない?」

「この国語って、どんな事やったの?」

とにかくいろいろと質問をします。

もちろん、嘘発見のために質問をするわけではなく、数字の裏に隠れた実際の勉強内容を逐次確認しながら、非効率な勉強を防ぐために質問をしています。

 

とはいえ、

これだけの「質問の嵐」を乗り越えた結果がこの300時間です。

適当に書いた「フニャフニャの数字」ではありません。日々の頑張りに裏付けされた「ガチガチに硬い数字」なんです。

 

 

その自信がもたらす力

今日の授業では、中3生に「その数字の意味」を伝えました。

それぞれの生徒が手にした「200時間」や「300時間」という数字は、単に「頑張った」という意味だけではありません。

 

「みんなはさ、200とか300っていう時間を頑張ったわけだよね。これは、ただ”頑張った”じゃないんだよ。」

 

「この数字はね、”圧倒的に頑張った”ってことなの。あ、、、いや、”圧倒的”を付けただけって思った?いや、、、そうじゃなくて。ちゃんと説明するね。」

 

「君たちは圧倒的に努力をしました。その後にくるのが”結果”だよね。これからの北辰テスト楽しみだよね。きっと偏差値上がるはずだよね。」

生徒はざわざわします。

私はにやにやします。

 

「いや、そうでしょ。圧倒的な努力をして自信もついたし。あとは結果だけでしょ!」

言うほどに生徒の腰が引けてきます。

 

「はい!ここが大切なポイント。君たちは圧倒的に努力をしたのだから、偏差値が上がって”当然”なんです。万が一上がらなかったとしたら、、、そこには必ず何らかの原因があります。あるに決まってる。だから、その時は俺と一緒に原因を探り出して、対応すれば良いだけ。原因が分かれば対応できます。対応すれば改善します。それだけ。」

 

「でもね。いまの自信がなかったらどうする?偏差値が上がると思ったら下がった。そしたら思わない?俺ってダメなのかも。私ってダメなのかも、って。でもね、君たちはそういうレベルを超えてるの。だって、”圧倒的に”頑張ったんだから。これだけやって結果が出なかったら、絶対に理由がある。だから絶対に対応できる。自分はダメかもなんて思わなくていい。ダメな奴はこんなに努力できない!」

 

「そういう”確信”を得た君たちに怖いものはない。この先もきっと苦しい。でも、ひとつひとつの課題を丁寧に乗り越えていけばいい。そう思えるという事が、この夏の大きな財産だと思うよ。」

 

受験はこれから後半戦に突入します。

涙あり、笑いあり、怒りあり、挫折あり。

生徒ひとりひとりにとって、生涯忘れる事のできない輝きを見つけにいきます。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。