無意識にできる事が「できる事」
2021年9月16日
vol.906
つばめ学院の関口です。
9月12日からつばめ学院では中3受験生向けの入試特訓を始めました。
今日はその第1回で受験生達に話した事をブログに書こうと思います。
受験生以外にもきっと得ることのある内容になるはずです。
入試の練習
つばめ学院の入試特訓は「入試の練習」です。
入試で必要とする「知識のみを伝える」という場ではありません。
実際にそれなら参考書やYou Tubeでも勉強できます。
しかし、「受験の練習」はそう簡単にはできないのです。
「入試特訓は入試の練習だ。君たちの振る舞いの全てが練習になると思ってほしい。遅刻は論外。休憩時間の過ごし方、お昼休憩に何を食べて・何をするのか。そういう全てをしっかりと考えて過ごしてほしい。」
朝の9:30からスタートして17:00までの入試特訓を、これから18回にわたり実施します。
これだけ長時間を過ごすのですから、いろいろと練習できる事はあるはずです。
例えば、食事。第1回では、その点を伝えました。
県立試験の本番では、食事の後の試験は2教科です。
試験本番の昼食は「その2教科」でパフォーマンスを出せれば良いのです。
足りなければ、帰宅してから食べれば良いだけです。
昼食を抜くことはおすすめしませんが、満腹に食べる必要もないし、デメリットも多いはずです。
自分の身体と向き合いながら、本番当日の「勝負メシ」をしっかり考えるには最高の機会です。
友達とファーストフードのテイクアウトを楽しむなんて、意味がありません。試験の当日はそうしないんですから。
どれだけ丁寧に字を書けるのか
本番の練習として大切な事の1つに「丁寧な字」もあります。
乱れた字を書く子は基本的な「考え方」が間違っています。
なぜなら「その気になればちゃんと書ける」という意識を持っているからです。
「その気」にならなければ書けない字なんて、入試本番で使える字ではありません。
入試の本番では気を使うことは本当にたくさんあります。
そんな時に「字を丁寧に」なんて考えている子は試験開始前からすでに不利である事は明確です。
生徒達にはこう話しました。
「なんで普段から丁寧に字を書く必要があるか言うよ。丁寧な字しか書かない子は無意識に丁寧な字を書くんだよ。乱暴な字を書く子は無意識に乱暴な字を書く。これを少しずつ矯正するんだよ。」
「無意識の字ってのはね。最も追い込まれた時に出る字なんだよ。想像してみなよ。試験本番、残り時間はあと2分。ふっと見返した答案に明らかな間違いを見つけた場合を。その時、慌てて書き直す字が、無意識の字だから。そこで、君たちは試験管に読んでもらえる字を書けるかどうか。それが大切なんだよね。」
「できる」というのは無意識なこと
私はつばめ学院の塾生に「無意識」でできる事を増やして欲しいと願っています。
なぜなら、それこそが「できる事」だからです。
反射的に計算ができる。
普通に文章を書けば、当然のように漢字を使う。
知らない英単語を見たら「発音」を確認する。
それだけではありません。
集合時間があれば、前日に一度確認をして、当日は10分程度前に到着する。
入退出では相手に聞こえる声で挨拶をする。
自分の過失など都合の悪いことはできるだけ早く伝える。
そういった「無意識にできる事」を増やしていくことこそが、その子にとっての成長なのではないでしょうか。
「無意識にできること」を伝えるために、学習指導というのは非常に分かりやすくて有効です。
だからこそ、学習指導以外の「できること」を増やしていける塾でありたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。