努力の三段階
2021年9月23日
vol.908
つばめ学院の関口です。
今週、つばめ学院では1週間のおやすみを頂いております。
今日のブログのお話は、先週の授業前のお話で何度か生徒に話しをした内容です。
私が44歳にして「分かった!(かも)」と感じたお話を、小中高生のうちに知っておくことには価値があるのではないかとお話しました。
第一段階:保身のため
努力をするのには3つの段階がある。ということが今日のお話の結論です。
まずはその第一段階。
これは生徒達にも伝わりやすかった様子です。
「保身のため」というのは、努力をしないと自分にとって不利なことが起きる場合です。
叱られるから、居残りになるから、再提出させられるから、、、そういった理由から仕方なくやる。という場合ですね。
ともすれば、「努力」というと、この第一段階しか知らない生徒もいるのかもしれません。
第二段階:自分のため
「保身のため」の努力がステップアップすると、次の段階に進みます。
それが、「自分のため」です。
「自分のため」ですから、その努力をすることによって自分の利益が増える。という場合です。
「しかられるから頑張る」のではなく「自分のために頑張る」ということです。
この「努力の段階」なのですが、段階が上がることによる変化があります。
それが「より結果がでる」ということです。
この点は多くの大人が賛同してくれる事だと思います。
つばめ学院の生徒が変化するのも多くはこの段階です。
「叱られるから」から「自分のために」。
その意識の変化は、確実に結果の変化につながります。
受験生たちの多くはまさに「自分のため」に頑張ってくれているはずです。
「叱られるから」「ペナルティがあるから」という理由で頑張る受験生では加速力が弱まってしまいます。
第三段階:他人のため
受験生をはじめとする生徒達には、「その先」も知って欲しいんです。
これは、私も少しずつ理解できてきたことなんです。
その第三段階が「他人のため」です。
ここは説明が難しいのですが、人間が社会的な存在であることから逃れられない以上は、人にとって「社会にどう貢献しているのか」という事は非常に大きいです。
ここで生徒に伝えたかったのは、
「他人のため、が素晴らしい」
ということではありません。
「他人のため、でないと頑張れない。」
という事です。
そして、そういう事は早い段階で「知っておく」ことが重要だと思います。
さきほど「段階があがる」ことで「結果がでる」という事を書きました。
「段階が上がる」ことの変化は他にもあります。
それが、
「努力が継続力する」
ということです。
「自分のため」に頑張る人よりも、「他人のため」に頑張る人の方が結果を出すことが多いように感じます。
さらに、
「努力を継続できる」人の多くは「他人のため」に行動をしている事も確かです。
繰り返しになりますが、
「他人のために努力すべき」と理想論を伝えたいのではありません。
私を含めた「か弱い存在である人間」は、
どうやら「他人のため」であれば、「結果の出る努力」ができて、「努力を継続」できるらしい。
そういう話を生徒にはなんとなくでも分かってもらえると嬉しいです。
いますぐ分からなくても良いかもしれません。
それでも、「その先」を指し示す教室でありたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。