お子さんの学習効率を「爆上げ」するノート作り
2022年1月27日
Vol.921
つばめ学院の関口です。
最近、Youtubeなど無料で学習できる動画が増えてきました。
私が言うと変かもしれませんが、中高生にはこういった動画をどんどん活用してほしいのです。
今日のブログでは、Youtubeと併用すると効果絶大な「まとめノート」についてお伝えしたいと思います。
まとめノートはいらない?
最近は学校の授業でもプリント教材が増えてきていて、「まとめノート」を作らせる指導が減ってきているという話を聞きます。
確かに、塾生達を見ても自主的に「まとめノート」を作る子は少ないように感じています。
また、「まとめノートにこだわりすぎる」という弊害もあり、一昔前とくらべると「まとめノート」を強くすすめる声が減ってきているのかもしれません。
「まとめノートをきれいに作りすぎるのは意味がない」という先生も多いかと思います。
確かに私も、カラーペンを多用し、イラストに時間をかけすぎるような「まとめノート」を作ることには賛成できません。肝心の勉強に費やす時間が減ってしまっては本末転倒です。
しかし、だからといって「まとめノートに意味がない」とはならないはずです。
先に述べたように、無料で良質な授業を受けることができる今の時代にこそ「まとめノート」の技術は役立つのではないでしょうか。
何のために作るのか?
「まとめノート」を作るというと、「何を書いて良いかわからない」という声を最も良く聞きます。
「まとめノート」を適切に作るためには、その目的を理解することが一番効率的です。
細々と具体的なポイントを書いても良いのですが、それよりは目的をきっちり理解できれば内容が大きく外れることはないはずです。
では何のためにつくるのか。
それが「復習」のためです。
まとめノートを作らない子の多くは、「同じものを何度も復習する」という前提を持っていません。
何度も復習をしようとしないので、当然ながら「まとめノート」も必要としないのです。
例えば、Youtubeの動画で勉強することを考えます。
動画で話している内容を、全て一度で理解して二度と忘れないのであれば復習は不要です。
しかし、人間である限りそのようなことはないので、復習が必要です。
おそらく、何度も繰り返して復習する必要があるはずです。
繰り返しの復習の必要性を感じない子は、単に「忘れた事にすら気づいていない」だけです。
Youtubeの復習をするのに、「同じ動画をもう一度見る」という子はほとんどいないと思います。
というか、同じ動画を繰り返し見るのはかなりしんどいです。
そこで、自分がつまづいたポイントや、自分にとっての発見があったポイントだけを文字で書いたノートがあったらどうでしょうか。
復習の効率は飛躍的に上がりますし、何より復習する自分だって楽なはずです。
文字は動画よりも圧倒的に早く見返すことができます。
ここにノートの大きな優位性があります。
まとめノートは使うためにある
「まとめノート」の最も重要な事は「使う」ということです。
当たり前ですが、ノートは使うために作ります。
使わないならば作る必要もありません。
しかし、この点で多くの誤解があるように思います。
ノートの字がなぐり書きなのは、後で見返すことを想定していないからです。
ノートを過度に飾るのは、後で「使う」ための時間を考慮にいれていまいからです。
どちらも「作れば終わり」だと思っているから起きる現象です。
「使う」がノートの本番であると理解できていれば、何をどう書くべきかはある程度理解できるはずなんです。
まずはイメージを持ってもらいたいのです。
学習した英語のポイントを「何度も繰り返して」読み返す姿を。
苦戦した数学の問題を「何度も繰り返して」解き方だけ復習する姿を。
そのイメージがうまく作れていれば、「何を書けば良いか」が逆引きできると思います。
良質な動画や参考書が巷には溢れています。
しかし、そこで説明される内容は「誰が見ても分かるように」なっているのです。
「私にとって大切なことだけ」をまとめることが、「私の学習」の効率を飛躍的にあげてくれます。
是非とも「自分だけのノート作り」を技術として向上させて欲しいのです。
その技術はきっと一生モノの宝になるはずです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。