つばめ学院の関口です。
昨日、小6の受験生が志望する私立中学の先生とお会いしてきました。
その子がどういう頑張りをしてきて、どういう性格の子なのか。
教育者の一人として、将来のその子に起こりそうな懸念事項などお伝えしてきました。
こちらは、密度が濃いとはいえ1年。
相手は6年もの長期にわたり、生徒を預かる立場の先生です。
できるだけ、その子の事を知ってもらいたい。という思いから、訪問をしています。
ところで。。。
そのお話の中で、いまの「その子」の課題について話題になりました。
「欲がない」
というとそれまでなのですが。
残り1ヶ月ちょっとの期間の中で、彼が身に付けなければならないものとして。
「必死さ」
というものがあると感じています。
何が何でも
必死に
くらいついて
なりふり構わず
そういう姿勢を出しきれる子になって欲しいと思っています。
なぜなら、「受験」というイベントは若者が「必死」を身につけるには最高の機会だからです。
塾として「受験の結果」にはこだわります。
でも、それ以上に「人生経験としての受験」にはもっとこだわります。
「その子」は毎週のように、土曜日の入試特訓で私の怒られます。
国語の記述を空欄で提出するから。
「何で空欄なの?」と聞くと、申し訳なさそうに。
「全然わからなかったから」と答えます。
「いや、でもこれは文字数指定だぞ。16文字って書いてあるだろ。16文字ぴったりで意味のあることばなんて、ほとんどないだろ。探せば2択か3択にしかならないんだぞ!」
算数も空欄をつっこまれます。
「最後に少し時間あまったよな。でも、なんでこの問題やらなかったの?」
「あの。。。どう解けばいいか分からなかったんです」
「いや、分かるよ。正しい解法が分からなかったことはさ。でもね、考えてみろよ。こんなもの片っ端から数字いれてやってもいいだろ?数百パターン程度ならやってみろよ。運が良ければ数パターン目で当たるかもしれないだろ!!計算の見直ししてまだ5分あるなら、やれよ!!」
私も学習指導者なので、正しい解法と手当たり次第の正答は区別して扱います。
ただ、気持ちの入った答案はそんな玉石混交で良いと思っています。
字が汚いと怒られ
解答欄に字が触れていると怒られ
本人にとってはツラいかもしれません。
それでも、気持ちを引き出したいんです。
大人になってからも同じ。
いや、大人になってからの方が難しいです。必死になるのは。
受験生の時に「必死」を経験できた子は、また「必死」を出せます。
「必死」を知らないまま大人になることほど不幸なことはありません。
格好わるい
バカにされたくない
時間がない
つまらない良い訳だけは山のように積み上げて、「必死なふり」だけ上達する大人にだけはなって欲しくないんです。
そういうパーソナリティは、学歴だけからは見えにくいですが、一緒に仕事をすれば数時間で分かります。
人のチカラって、そんなもんだと思っています。
世の受験生は、あと数ヶ月の勝負。
今の苦しさを「存分に味わってもらいたい」と思います。
そこで力を抜けば、必ず自分に跳ね返ってきますから。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
塾長動画のINDEX
・なぜ勉強しなければならないのか
・暗記の三原則
・証明問題が得意になる秘密
つばめ学院 「学ぶ力」を育てます
コメントをお書きください