「やった気になる」が怖い

つばめ学院の関口です。

 

先日、夜遅くまで残っている生徒と話しをしました。

 

今日はその話題について書いていきます。

 

 

一番恐ろしいのは、「やった気になる」という事なんです。

 

「やった気になる」子というのは、全くやらないわけではない。

 

だからこそ、「やり方を変えないと」という事に気づきにくいことがあります。

 

 

先日の生徒の例です。

 

その子は部活を頑張っていて、とても忙しい。

 

その合間をぬって塾に来て勉強してくれています。

 

部活で疲れていても、それをおして塾で勉強する。

 

それは本当に素晴らしいことなんです。

 

 

ただ、最近その子が毎回のように塾で居残りをするようになり、その時間がどんどん伸びているのが気になっていました。

 

やはり見ると、あまり進んでいない。

 

当然です。

 

学校で授業を受け、部活で身体を動かし、塾の授業を受けて、さらに自主的に居残り。。。

 

体力は限界です。

 

 

そういう姿を見ると「ものすごく頑張っている」というように映るし、本人も「頑張ってる!」という意識になります。

 

 

そんなヘロヘロの彼と話しをしました。

 

 

「よぉ!毎回遅くまで頑張るじゃん」

 

「あ、はい。。。。疲れました〜」

 

「で、進んだの?自習は」

 

「あ、、、いや」

 

(課題をのぞくと、ほとんど進んでいない)

 

「なんだ、進んでねーじゃん。なんで?」

 

「ちょっと、ここが分からなくて・・・」

 

(しばし、どこがどうわからないか確認。で、基本から理解できていない)

 

「よしっ!最初からもう一度説明してやるから、しっかりこの場で理解しろよ!」

 

「はい。。。」(死んだ魚の目)

 

こういう状態では、もういくら説明しても、入るものも入らないんですね。

 

そして、本人は「分からない」という状態でズルズル時間だけが過ぎてしまいます。

 

そこで、その子と夕方からの過ごし方を振り返りました。

 

「あのさ、塾に来てすぐ。いや、授業中もけっこう元気あったよな」

 

「はい。夕方まではけっこう大丈夫だったんです。。。」

 

「なんで、その時に理解しなかったの?できてないなら質問しないの?休憩時間、けっこう楽しそうに他のやつと騒いでたよな。」

 

「あ、、はい。その時は元気があったんで」

 

「うん。お前の課題はそこだと思うよ。体力がある時にどれだけ集中するか。その時間がいかに自分にとって貴重なものか。それが分からないと、いつまでたっても無駄な頑張りを続けるだけだぞ」

 

「無駄ですか。。。」

 

「うん。無駄。だって、この状態であと1時間余分に勉強して、お前に何が残るの?夕方の時間の集中力を上げるほうがはるかに効果が高いよ。んで、夜はとっとと帰る!!」

 

 

この日、話しをしながら「課題はその子によって全く違う」ということを痛感しました。

 

疲れた身体をおして勉強する姿はだれも咎められません。

 

それでも、その頑張りが「本当に意味のあるものか」を見定めるのも、塾人としての使命だと思います。

 

全ての生徒が健全に成長できるために必要なんです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

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