つばめ学院の関口です。
もともとストックしていたトピックがあったのですが、昨日の授業での気付きが強烈だったので、そちらを先に書こうと思います。
「なぜ勉強する(学ぶ)のか?」
この命題の答えを理解するには「時間がかかる」ということを痛感しました。
もっとひらたく言いますね。気分を害する方がいたらごめんなさい。
「なんで勉強なんてしないといけないんですか?」
「その答えはバカには理解できないから、とりあえず勉強して知識を増やしとけ」
というのが、事の本質かもしれません。
もちろん、塾の受業でこんなにヒドい言い方はしませんので、ご安心下さい^^
もう少しだけ詳しく
「なぜ勉強する(学ぶ)のか?」
という問いには、「浅い答え」と「深い答え」の2つがあると考えています。
「浅い答え」とうのはよろしいですよね。
巷に溢れている答えです。
お金をたくさん儲けるため
生涯にわたり成長し続けるため
まわりから必要とされる人間になるため
etc…
いずれも「たいして勉強していない相手」に対しても分かる答えです。
浅い分だけ、弱い。というのもこの答えの特徴かもしれません。
なかなか「行動を変える」きっかけになりにくい。
「深い答え」というのはなんでしょうか。
ある程度「勉強をして知識を身に付けた相手」なら分かるという答えです。
そして、実は「深い答え」というのは言葉としては存在していないのかもしれません。
「勉強して知識を身に付けてしまった人」はその「答え」など必要とはせずに、学び続けている。
この状態を理解するには、時間と知識が必要です。
そういうジレンマを抱えた構造を実感しました。
話しが長くなりました。。。。ごめんなさい。
昨日の出来事について書きます。
つばめ学院では比較的「世の中のこと」をいろいろ話しています。
昨日の話しで衝撃的だったのは。。。
「小6程度の子ですら年金の仕組みを理解していない」という事を知ったことです。
別に構える必要もなく、
「あのさ、君たちのお父さんお母さんは年金払うよね。で、じいちゃんばあちゃんは年金もらってる人もいるかな?」
「君たちもそのうち払うんだけど、その年金は貯金してくれるわけじゃないんだよ。」
という話しをするとみんな驚きます。
「えーやだ!じゃあ、私の払う年金は、将来私がもらうようにしてほしい」
「まあ、そういう考えもあるわな。でも、じゃあ、その時の高齢者は年金もらえなくていいの?だって、その人達は、そのまた上の高齢者のために年金払ってきたんだよ」
中高生クラスで「ロビー活動」という言葉を教えました。
当然、誰も知りません。私も中高生の頃は知らなかった。
「そんなことダメだよ!!」
なんて意見も出てきます。
「もちろん、そう言いたい気持ちもわかるし、良い悪いの話しをするといろんな意見が出るよね。でもね、俺が言いたいのは良い悪いはおいといて、現実にはそういう事があって、なぜそれが存在しているのかを「理解」しとけってこと。そうしないととんでもない勘違いをすることになるんだよ。」
もう1つだけ例を出します。
中3の受験生ですら分かっていなくて少しさびしかったのですが。。。
「軽減税率」の話題です。
テレビのニュースレベルの話しは、中学生でもすぐに感心を持ってくれます。
「牛丼屋はさ、中で食べたら10%なの。でね、持ち帰ったら8%だって。笑えるだろ」
「なにそれー、意味分かんない(笑)」
そういう子は、「軽減税率」と「消費増税」がつながっていないんです。
消費税が「貧困層に負担の大きい」税であることを理解できなければ、軽減税率がなんで出てきたかは理解できません。
「そういうもの」として、ニュースレベルの「コンビニで買ったドーナッツはどっちだ?」というクイズに終始します。
それが正しい判断なのか否かを考えることもできません。
言葉で明確に語る必要はないかもしれません。
「学ぶ」ことで「見えてくる」ものがある。
その景色に感動することも、失望することも、感激することも、驚愕することもある。
ただ、それだけ。
その経験を積み上げて初めて「感じる」ことができる何か。
それが「深い答え」の正体なんだと思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
塾長動画のINDEX
・なぜ勉強しなければならないのか
・暗記の三原則
・証明問題が得意になる秘密
つばめ学院 「学ぶ力」を育てます
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