「無料」の裏に隠れた本気

つばめ学院の関口です。

 

 

学習塾ではどこも「無料体験授業」や「無料補習」などが当たり前になってきています。

 

つばめ学院でも各種「無料」のイベントなどをご用意しています。

 

 

ただし、この「無料」よくよく気をつけてみて頂くと、その塾のスタンスが恐ろしいほど良く分かるのです。

 

 

私の経験を書きます。

 

 

私は以前に都内の塾で教室長として雇われていたことがあります。

 

教室長に就任して、真っ先に行ったことがあります。

 

それは、

 

学生講師による「勝手な無料補習」の禁止です。

 

 

当時、「教える事が大好き」な先生が塾にはたくさんいました。

 

それ自体は良いことだと思います。ただし、その弊害は試験前に「安易」に生徒を呼び出して「補習」と称して試験範囲の特別授業をしていたことです。

 

 

講師達には「無料補習」は塾が許可するものだけにしてもらいました。

 

勝手に行うのは禁止。

 

 

当然、反発がでます。

 

「室長！なんで生徒に勉強を教えてあげることがダメなんですか。生徒の成績なんてどうでもいいんですか？」

 

「その言葉をそのまま、君に返したいよ。」

 

「どういうことですかっ！！」

 

「補習をしてくれるのは有難い。だから、もし本当にやってもらえるならば、ちゃんとお金を頂こう。そこは僕が保護者と交渉するから。有料の対策講座をやってくれるかな？」

 

「いえ、自分はお金が欲しくて教えるのではないんです。生徒の成績を上げたいだけです。そもそも、「有料」なんかにしたら、誰も参加しなくなってしまいます。意味がないんですよ。それは。」

 

「・・・。金とれないような補習してんの？」

 

「は？」

 

「お金を出してまでは、聞きたくないんでしょ。補習。やるなら全員がお金を出しても受けたい補習をしろよ。試験前の生徒の時間がどれだけ貴重か分かってんの？その時間にお前の自己満につきあわされる生徒の迷惑を考えろ！」

 

「迷惑なんて・・・」

 

「迷惑だろ。無料でやるって言えば、参加したくなるよ。でも、そのレベルは低い。君はいいよ。無料で勉強を教えるんだから、感謝しかされないね。成績が上がらなくても文句は言われない。そんな甘い覚悟で生徒の大切な時間を奪っているということをよく認識してくれ。」

 

 

塾には様々な「無料イベント」があると思います。

 

塾選びの際には、どうかその「無料イベント」の質を見て下さい。

 

「本来であれば、しっかりお金を頂いても全く恥ずかしくない。そいういうものを無料でご提供する。」

 

というのが、本当に「良い塾」だと考えます。

 

「無料だから、それなりに」

 

と考えている塾は、イベントに参加すれば、そのレベルは分かります。

 

 

無料で提供するものにこそ、その塾の「本気」が表れます。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

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